4胃変位
4胃は、ヘソの横に位置し10リットルの容量で、胃液を分泌し消化、分解後、腸に送り出す働きをしている。1胃、2胃、3胃との
連携が何らかの要因で異常をきたすと、4胃から腸へ内容が送り出されなくなり、4胃は徐々に拡張し慢性化しガスが発生
するようになり、上方に押し上げられ、第1胃の横まで変位したのが第4胃変位である。
慢性の消化不良をきたし、いろいろな慢性疾患や代謝病を引き起こし、乳牛としての経済価値が低下するため、酪農家の
悩みの種である。診療年報でも常に上位を占める厄介者である。最近は、手術方法が確立されているため、早期に発見、
手術を行うことで、損失は軽減されたが、酪農家には手術代の負担、抗生物質の使用、管理負担など負担が大きいため、
予防対策に四苦八苦しているのが実情である。きくいち君は、可なり予防が可能であると考える。
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