野生動物病院の入院患者たち
オオワシ
冬期に、エゾシカ猟の猟弾を誤って食べてしまった3歳のオオワシ、
⇒環境省に連絡し(発見場所・状況・ect)、支持を受ける。
何故ならば、オオワシは天然記念物の指定をうけているから
⇒釧路の猛禽類センターの齋藤慶輔先生に診断をしていただいて
「鉛中毒」であることが分かった。
現在は、「鉛弾」は禁止されているはずなのに?
エゾシカ
親とはぐれた子ジカが、山菜とり等で山に入って、遭遇する。
かわいそうということで、診療所に運ばれる。衰弱が激しい
場合は、栄養を補給して元気になってから、発見された場所に
いって帰す。すると、「キーン・・キーン」と鳴きながら親を
探しに山に向かって走り出す。母親との再会を切望する。
鳥類
キレンジャク
春から初夏にかけ、巣立ちが盛んな時期、巣から落下した幼鳥、
学校などの大きなガラス窓に追突して、大けがをしたり、脳震盪
を起こして飛べなくなった幼鳥、が運ばれる。
キレンジャク、トンビ、ハト、オオタカ、など・・・
平成24年5月10日
朝、玄関先に鳥が飛べなくなっていると発見者から連絡、「ウグイス」
だった。移動しない方がよいと考え、ダンボール箱の中で少し保温
するようにお願いして、様子を見た。すると、1時間ぐらいした時
箱から飛び立って、窓の手すりにとまったので、窓を開けたら、元気に
空に向かって飛んで行ってしまった。まだ、一桁まで気温が下がる
時期なので、幼鳥がこのようになることは稀ではない。保温は大切!